ドボルザークの新世界
 

  金子治男

肉筆画/複製画 33.4×24.3cm(F4号)

私は、ドボルザークが、どのような気持ちで、この音楽を作ったかを知らない。しかし私は、この曲を聞く時に、このように感じる。暗闇にみちる暗たんたる世界、そこに希望のひらめきが生ずる。古い時代の凡ては過ぎ去り、新しい世界が始まる。上なる世界より滝のように下ってくる愛と情熱と理性の集結、それが凡ての人を救うのである。永遠の命の為の真理のパノラマ、それが新世界を築くのである。彼の音楽を聞きながら、この絵を味わうなら、さらに夢と希望が広がるであろう。