流輪

  金子治男

肉筆画/複製画 42×29.8cm

流輪とは流れる輪の事である。輪とは平和、円満、幸福、喜びなどを感じさせ始めもなく終わりもなく、永遠を感じさせるものである。円には自由と流動感があり、優しさと愛を感じさせるものがある。指紋のような細かい線は、緻密な情熱と宇宙内に秘められている生命力、そして、あらゆるタイプの音波や電波や振動を感じさせる。赤系統の色は愛と情熱を感じさせ、青系統の色彩は理性や知性を感じさせる。輪の中にある幾何学的要素も知性と理性を表している。赤とピンクの縞の流れは夢とロマンをもたらし、緑の縞は爽やかな心のいやしをもたらすであろう。流輪は即ち、人間理想の心の状態をあらわしている。